[特徴]
・幅広い病害に効果があるストロビルリン系の汎用園芸殺菌剤である。
・べと病、菌核病、灰色かび病、すそ枯病など多種の病害防除に高い効果を発揮するので、作物がきれいに仕上がる。
・浸達性、浸透移行性が高く、耐雨性や効果持続性に優れるため、安定した防除効果を発揮する。
[注意事項]
・使用前によく振ってから使用する。
・浸透性を高める効果のある展着剤やシリコーン系等の湿展性(濡れ性)を高める展着剤を加用すると薬害を生じるおそれがあるので、展着剤の加用に当たっては事前にその適否を確認する。
・キャベツ、はくさい、レタス、非結球レタス、ねぎに散布する場合、幼苗期では薬害を生じるおそれがあるので、使用をさける。
・たまねぎに使用する場合、次の事項に注意する。
1)幼苗期に散布すると薬害を生じるおそれがあるので使用をさける。
2)生育初期に散布すると株の開帳や葉身部のわん曲の薬害を生じるおそれがあるので使用をさける。
3)高温条件下で葉先の退緑を生じるおそれがあるので使用をさける。
・葉ねぎに散布する場合、新葉展開期や高温条件下で株の開帳や葉身部のわん曲の薬害を生じるので使用しない。
・根深ねぎに散布する場合、生育初期に散布すると株の開帳や葉身部のわん曲の薬害を生じるおそれがあるので使用をさける。
・はくさいに散布する場合、高温条件下で結球前に散布すると薬害が生じるので使用しない。
・間引き菜、つまみ菜に使用しない。
・にんにくに使用する場合、茎葉伸長期には株の開帳、短茎化症状等の薬害が発生するおそれがあるので、抽苔始め以降に使用する。
・にらに使用する場合、ハウス内の急激な温度、湿度変化による葉先枯れを助長するおそれがあるので、ハウスの温度、湿度管理に注意する。
・カリフラワーに散布する場合、高温条件下で花蕾形成期始期以降に散布すると葉焼けの薬害を生じるので使用しない。
・アスパラガスに使用する場合、萌芽期に散布すると薬害を生じるおそれがあるので使用しない。
・きくに散布する場合、着蕾期以降は薬害を生じるおそれがあるので使用をさける。
・トルコギキョウに使用する場合、高温多湿条件下および薬液が乾きにくい条件下では薬害が生じるおそれがあるので使用しない。
・薬剤耐性菌の出現を防ぐため、過度の連用はさけ、なるべく作用性の異なる薬剤と組み合わせて輪番で使用する。
・蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにする。
・無人航空機による散布に使用する場合は、次の注意事項を守る。
1)散布は散布機種の散布基準に従って実施する。
2)散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用する。
3)沈殿が生じるおそれがあるため、散布薬液調製後は速やかに散布する。
4)散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行う。
5)散布薬液の飛散によって自動車やカラートタンの塗装等に被害を生じるおそれがあるので、散布区域内の諸物件に十分留意する。
6)散布終了後は次の項目を守る。
(a)使用後の空の容器は放置せず、適切に処理する。
(b)機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。
・本剤の使用に当たっては使用量、使用時期、使用方法等を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
・適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
[安全使用上の注意事項]
・本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに水洗する。
[水産動植物に対する注意事項]
・水産動植物(魚類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。
・無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意する。
・使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さない。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。